人気が薄い土地の特徴と、少しでも早く売却するためのコツ

土地の売却

地方都市の場合には特に土地の人気が集まりにくく、売り出したはいいものの買い手を見つけられずに困ってしまうことがあります。
人気が薄くなる土地にはどういった特徴があり、それでも速やかに売却を完了させるためにはどのような対処法を選ぶべきなのでしょうか。
様々なケースを想定しながら解決策を提示していくので、土地の売却に難儀しているという方は特に注目してご覧ください。

大きすぎる土地には買い手が付きにくい

まず注目したいのが土地の広さであり、あまりにも広大な面積に達するという場合には土地の用途が限られるため、個人の買い手は付きにくくなってしまいます。
地価が高い都心部の場合には、面積が広くなればなるほど価格も上がり、買いたくても買える金額ではないという理由で避けられてしまうのは無理もありません。
地方だとしても、120坪を上回るような広大な面積になると、購入したところで使い道に困ってしまうため注目が集まらないのです。

土地の面積があまりにも広いという場合には、土地を分筆(分割)していくつかの区画に分けて売却し直すという方法を選ぶことをおすすめします。
一気に全ての土地を売却できないというデメリットこそ生じますが、用途を明確にできる上に価格も下げられるので、購入希望者は集まりやすくなるでしょう。

土地の形が悪いと敬遠される

売り主にとっては掛け替えのないたった一つの土地だとしても、買い主から見れば全国にある選択肢のうちの一つにしか過ぎません。
真四角に区分けされた土地や道路に面した土地には価値が付きますが、歪な形をしていたり、土地が小さすぎたりする場合には、利用価値が乏しく敬遠されてしまいます。
例えば土地の形が丸くなっていたり、一部だけ出っ張るような形になっていたり、カタカナのコの字やアルファベットのUの字のような形をした土地は売れにくくなってしまいます。

こういったケースでも、簡単に売却を進めるために最も有効な手段となるのは、広い面積の土地を売る場合と同様に「分筆する」ということになります。
仮に土地の一部の形が悪かったとしても、その部分を切り離して四角い土地にだけを形成し、条件の良い土地と悪い土地に分割することは可能です。
条件の良い土地には基準通りの値段を付け、条件が悪い土地は格安で販売することによって、結果として両方の土地を売却することに成功する確率が上がります。

土壌汚染の疑いがある場合には調査結果を公表する

魚市場の豊洲移転の際に話題になりましたが、土壌汚染が疑われる土地は一般人からも避けられることが多く、高値での売却は見込めません。
土地を探している人が勢いだけで購入するということはまず無く、土地の成り立ちや過去どのように使用されていたのかを確認することが普通です。
ここで土壌汚染が発生しているという疑惑が生じてしまうと、敢えてその土地を選んで購入しようと考える人がいなくなってしまうことは当然と言えます。

何らかの事情によって所有している土地の土壌汚染が考えられる場合には、科学調査を行ってその結果を公表すると良いでしょう。
土地の土壌をサンプリングとして提出し、汚染の有無の調査を行ってくれる専門業者は全国に存在しており、個人でも調査を依頼することができます。
調査の結果、汚染が認められなかったという場合には、調査結果を根拠として提出することで購入希望者を安心させることができ、ポジティブな取引が可能になります。
仮に土壌汚染が認められたというケースでは、汚染された土壌を除去するなどの対策を取ることができ、安全な土地として再度アピールすることが可能です。

人気が無い土地をスムーズに売るために有効な2つの方法

様々な対策を行った後も買い手が付かない土地や、そもそも対策を打つことさえ不可能だという土地をスムーズに売るために有効な方法は2つあります。

1つ目は一括査定を利用して様々な不動産業者に査定をしてもらい、妥当な価格を付け直してもらった上で買い手を探すという方法です。
土地の売買に慣れている不動産業者の場合には、条件が悪い土地を売り抜けた実績を持っている場合が多く、その地域の需要に合わせた売り方を考案してくれることもあります。
不動産業者が抱えている固有の顧客にアプローチしてもらうことで、すぐに売買が成立するというケースも決して珍しくはありません。
もう1つの方法は、売却したい土地に隣接する土地を持っている人物と交渉して、直接買い取ってもらうという方法になります。
近隣の土地を買い上げて面積を増やし、大きな家を建築したいという方や、事業用として活用したいと考える方は意外にも多いですし、「近所のよしみ」として購入に応じてもらえることもあるため、選択肢の一つとして覚えておくべき売却方法です。

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