こんな時代だから速く売りたい!意外にも速く売れる人気のマンションの面積は60㎡
不動産売却では、丁寧かつ熱心に宣伝活動を行っているにも関わらずなかなか買い手が見つからない物件があれば、販売開始直後に購入希望者が現れる物件もあります。
いわゆる「勝ち組」になりやすい物件の面積は60㎡前後の広さとされていますが、なぜ60㎡の物件が速く売れやすいのか、様々な側面から理解していきましょう。
こんな時代だから速く売りたい!意外にも速く売れる人気のマンションの面積は60㎡
目次
60㎡のマンションは誰からでも好かれやすい
マンションの購入を検討する年代と言えば、仕事が落ち着き始めた30代前半から40代にかけての年代が最初のピークです。
この年代には、一般的に見れば既に結婚している、あるいは結婚を視野に入れている人物が多く、そういった方にとって最も丁度いい広さが60㎡の部屋ということになります。
また、子供を授かったり、子供が成長したりすると、それまでに暮らしていた50㎡以下のマンションでは狭くなりますから、こういった層も60㎡の部屋を選ぶことが増えます。
家族が増えたことをきっかけに新居を探す方にとっても、やはり狭すぎず、広すぎもしない60㎡のマンションは魅力的に映りやすいのです。
仮に結婚生活とは無縁だとしても、兄弟や姉妹と一緒に暮らすというケースでは、共有スペースとプライベートな部屋の両方を備えた60㎡のマンションは極めて魅力的です。
子供が成長し巣立って行った後のシニアにとっても、現実的なサイズ感で価格も手頃に収まる60㎡のマンションが光って見えるのは当然と言えるでしょう。
60㎡なら、もちろん一人暮らしの方にとっても決して広すぎる大きさではありませんし、同棲を始めるカップルや事実婚状態にあるカップルにも最適な広さです。
さらに特殊なケースとしては、都心あるいは郊外にセカンドハウスを設けたいという方からも、一人や家族、グループなど様々な用途で利用できる60㎡が人気になります。
このように、どんな立場の方にとっても確実に対応できる広さが60㎡であり、他の広さの物件と比べて需要が高いため、60㎡の物件は早期売却に期待することができます。
いざというときに運用しやすいことも人気の秘密
60㎡のマンションに需要が高いことは、この大きさのマンションの購入を検討している方も理解しており、そのことも60㎡のマンション人気を引き上げる要因になっています。
マンションの購入は誰にとっても一大イベントですから、慎重になりやすく、購入後の生活についてじっくり考えるという方は少なくありません。
仮に何らかの事情でマンションを手放さなければならなくなったとしても、60㎡なら人気が集中しやすいため、慎重派もマンション購入へと踏み出しやすいのです。
売却して手放すことが嫌でも、一時的に賃貸に出して収益を得ながらやり過ごしたいという思惑を持つ方にとっても、60㎡のマンションが魅力的に見えないはずがありません。
このような事情を持つことから、60㎡のマンションは投資用としても注目されることが多く、将来的にも大きく値崩れするリスクが無い広さの物件として評価されています。
日本社会の未来を想定しても60㎡は抜群の安定感
日本は高齢化社会への道を突き進んでおり、今後は大家族がさらに減少すると予測されていることから、80㎡を超える大規模なマンションの需要は減っていきます。
3人家族、4人家族という家庭が減少していく一方で、1人暮らしの方や夫婦2人で過ごす世帯は増えますから、暮らしやすい60㎡の物件は値崩れを起こす心配がありません。
2025年度の予測を見ても、ファミリー世帯が1300万世帯と予測される一方で、1人暮らしと夫婦のみの世帯は合わせて3000万世帯を超えるものと考えられています。
あくまでも予測ですが、ファミリー世帯の2倍以上にも及ぶ世帯数が誕生するという試算結果ですから、広すぎない60㎡のマンションに人気が集中するのはもはや必然的です。
シニア層がそれまで暮らしてきた80㎡以上のマンションを手放し、コンパクトな60㎡のマンションに買い替えるという動きも今後さらに活発化することでしょう。
経済事情に目を移してみると、日本の景気は緩やかな回復傾向にあるとは言え、依然として庶民にとってゆとりある生活水準が確保されている訳ではなく、二極化する見込みです。
庶民が購入しやすい価格帯のマンションが60㎡であるという反面、富裕層からは投資用や相続税対策用の物件として60㎡のマンションが購入されやすくなります。
これらすべての事情を鑑みれば、如何に60㎡のマンションの需要が高く、将来的にも安定した資産であり続けるということがお分かり頂けるのではないでしょうか。
さらに都心部にあり、最寄り駅から近く、築15年以内の物件といった条件が揃えば、高額な査定が下される可能性は極めて高くなることでしょう。