マンションの内覧対策として重視すべきことは何か

マンションの売却

マンションを売却する際に避けて通れないのが、購入希望者による内覧です。
物件に価値を感じてもらうためには内覧対策が重要ですが、具体的にはどんなポイントを重視して対策を組むべきなのでしょうか?
この記事では内覧対策のポイントを3つに絞り、分かりやすく解説していきます。

内覧に訪れた人を接待する気持ちで応対する

内覧の申し込みが入ったら、希望者を接待するような気持ちで応対することが第一のポイントになります。
内覧希望者はいわばお客様ですから、対等な関係という気持ちは捨て、室内では快適に過ごしてもらうことを第一に考えましょう。

具体的な準備方法としては、まずは玄関先にスリッパを用意することをおすすめします。
マンションの購入希望者の場合、代表者と一緒に家族や知人が同伴する場合も多いので、少なくとも3~4人分のスリッパを用意することも重要です。
初対面の印象も大切ですから、出迎える際にはしっかりと挨拶を行い、笑顔でハキハキと対応することも忘れないようにしましょう。

室内をきれいに見せるために、玄関やリビングだけでなく、室内に備えられている電気を予め全て点灯させることも忘れてはなりません。
特に午前中など早い時間帯に内覧を受ける場合には、日当たりが悪いという印象は致命的になりますから、カーテンを全て開いて室内を明るくすることが重要です。

また、匂いについても最大限の配慮が必要になります。
アロマの準備までは不要ですが、風通しを良くして確実に換気を行い、部屋に籠っている悪臭は全て取り除いておきましょう。
お部屋の掃除も小まめに行い、特に寝室などはなるべく生活感が出ないように片付けを済ませることで、購入希望者の印象をアップすることができます。

掃除の基本は水回りから

内覧希望者は基本的に全ての部屋を回ることになりますが、この際に特に注目される場所になるのが浴室やトイレ、洗面台といった水回りです。

水回りはリフォームにおいても特に人気の高い場所であることからも分かるように、ここに清潔感やきれいさを求める方は非常に多くなっています。
お部屋全体を気に入ってもらえても、水回りの汚さが原因で敬遠されてしまうこともありますから、内覧前にはしっかりとお掃除を済ませましょう。

特にトイレは汚れが残らないように便器を磨き上げ、棚などに溜まっているホコリもしっかりと拭き取っておきます。
トイレや洗面台で注意すべきなのは「ぬめり」で、不潔に見られないように時間をかけて丁寧に掃除しましょう。
水回りがきれいというだけで、衛生的な環境が良く、ゴキブリなどの害虫被害が無さそうというポジティブなイメージを持ってもらえるようになります。

お部屋を掃除する上で特に心がけたいのは、少しでもお部屋を広く見せるということです。
不要な日用品が散らかっていると部屋が狭く見えてしまいますから、荷物は部屋の隅にまとめるなどの対策を取ることも重要になります。
物件の売却が完了すれば必然的に引越しをすることになるのですから、内覧が入る前に不要な大型家具・家電を処分しておくこともおすすめです。

購入希望者と対面した際に出すべき話題

内覧に訪れた購入希望者と対面した際には、短い時間でこそありますが会話を交わすチャンスがあり、ここで直接マンションの強みを訴えかけることができます。
この際には「如何にこの部屋が良いか」という点ばかりを訴えてしまう方もおられますが、実はそれ以外のジャンルの話題を提供したほうが効果的な場合があることも知っておきましょう。

例えば実際にそのマンションに住んでいる人しか分からない情報として、入居者にどんな属性の人物が多いのか、マナーレベルはどの程度なのかといったものがあります。
ファミリー層が中心の物件であれば、お子さんを連れた購入希望者にとって魅力的な情報になりますし、住民のマナーの良さも重大なアピールポイントになります。
同じマンションの中で事件や事故が起こっていないという点も、当たり前に感じるかもしれませんが購入希望者にとっては重要な情報の一つです。

周辺環境に関するアドバンテージがあるという場合には、これも確実に購入希望者に伝えておきましょう。
内覧は明るい時間帯に行われることが多いので、夜になっても最寄り駅やバス停からの道が明るいということや、地域全体の治安が良いという点も好材料です。
近隣にあるスーパーやコンビニの数、そして位置関係についても把握した上で伝えると、購入後の生活を想像してもらいやすくなります。

内覧の予約が入ったら、今一度マンション全体や周辺環境の特徴や長所を思い浮かべて整理し、メモにまとめておくと良いでしょう。
購入希望者が目で見て分かること以外の情報を提供することこそが、内覧を成功に導くための大きなポイントになるのです。

関連記事一覧