売却する土地の価格を簡単に調べる方法

土地の売却

減価償却によって年々価値が下がっていく建物とは違い、相場こそ変動するものの、原則として安定した価値を保ち続けてくれる存在が土地です。
高額な取引になりやすい土地の売却を行う際には、どのような方法を使えば簡単に土地の価格や価値を調べることができるのでしょうか
利用価値のあるホームページなどを具体的にチェックしながら、土地の売却を開始する前に相場の下調べをしておきましょう。

売却する土地の価格を簡単に調べる方法を解説します

土地を売却する際にまず調べるのは公示地価


土地の売却を進める際に最優先で調べるべきなのは、国土交通省によって公式に定められている価値を示す公示地価です。
公示地価は毎年1月1日を基準に見直しが行われるため、土地を取得した日時と現在を比較すると、地価が大きく変動している可能性があります。
したがって現在の相場を知るためには公示地価を調べることが重要で、売却価格を決める上で大きな指標の一つになります。

公示地価は、国土交通省が運営しているWEBサイトの「土地総合情報システム」にアクセスすることで簡単に知ることができます。
このサイト内にある「地価公示 都道府県地価調査」を選択することで、標準地の価格に加えて都道府県の調査を基にして計算された基準地を調べることも可能です。

標準地と基準地の具体的な違いは公表される時期にあり、標準地はその年の1月1日時点の価格になりますが、基準地では7月1日時点の地価を調査することができます。
半年の間に地価が上がっているのか、それとも下がっているのかを確認することによって、土地の売り時を見極めやすくなるというメリットを得られます。

土地総合情報システムはこちら

実勢価格を確認し、実際の売買価格を参考にする


公示地価はあくまでも国土交通省が定めた基準の価格に過ぎず、公示地価のまま土地を売却することは事実上不可能です。
実際の売却価格により近付いて目安を付けておきたいという場合には、過去の売買価格の実数をチェックできる実勢価格を参考にしましょう。
土地の実勢価格も、公示地価と同じく国土交通省の土地総合情報システムを活用すれば簡単に調べることができます

実勢価格を調べる場合には、土地総合情報システムのトップページにあるタブの中から「不動産取引価格情報検索」を選択しましょう。
売買が行われた時期を選択し、不動産の種類の中から「土地」をクリックし、調べたい地域を選んで検索すると、所在地と取引価格が表示されます。
ここでは坪単価を確認することもできますから、自分が売り出す予定の土地と似た条件の取引事例を参考にしながら売却価格の目安を付けることが可能です。

しかしここで調べられるのはあくまでも過去の売買実績であり、売買が盛んに行われない地方の土地の場合には、周辺で最後に行われた取引が数年前にまで遡る可能性があります
この状態では現在の相場を確認することができないため、一般的な不動産情報サイトにアクセスし、現在売り出されている土地の情報を調べてみましょう。
ライバルとなる土地の売却価格を確認することによって、リアルタイムの相場を調べられると同時に、注目を集めやすくするための戦略も立てやすくなります

地価や実勢価格よりも渋い評価が付きやすい土地の特徴


地価や実勢価格を参考にして値段を付け、自信を持って土地の売買を始めたとしても、同じ地域にあるライバルの土地よりも渋い評価が下される場合があります
例えば土地の形が歪になっていたり、三角形になっていたりする場合には、家を建てにくいなど運用上の支障が生じる場合が多く、評価が低くなってしまいます。

地方の場合には土地の上に道路が通っていることや高圧線が近いことがあり、こういったケースでも土地の評価額は下がります。
都心部だとしても、近くに大きなビルがあるという場合には注意が必要で、日当たりが極端に悪い土地には高い査定額が付きません。
条件の悪い土地は相場の価格から20~30%程度割り引いて販売価格を決定する必要があることを覚えておきましょう。

査定を依頼する場合には一括査定を利用する


土地を高く売却するためには、一つの不動産業者に依存して売買を行うのではなく、一括査定を利用して高く査定してくれる不動産業者を探すことも重要です。
一括査定はマンションなど建物の査定だけに用いられるというイメージが先行していますが、土地だけを売却する場合でも一括査定の利用が可能になっています。
複数の不動産業者から土地の査定を受けることによって、土地に対する客観的な評価を知ることができるほか、各社の査定額の平均値を割り出すことも可能です。

土地の価格を調べる際には、まずは公示地価と実勢価格を参考に売却価格の目安を付けましょう。
その上でマイナス査定になるポイントが無いかを調査し、一括査定を利用して複数の不動産業者からの評価を聞いた上で依頼する業者を選ぶのがポイントです。

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