知っておくべきマンションの内覧で見られることが多い意外な場所
マンションを売りに出すと、購入希望者からの内覧を受けることになりますから、事前に掃除などの準備を整えて見学者を迎えなければなりません。
内覧では売り主が想像していなかった場所を見たいと言われることも多いので、当日になって慌てないように、購入希望者がどんな場所を見たがるのか知っておきましょう。
目次
知っておくべきマンションの内覧で見られることが多い意外な場所
押入れの中身は必ず見られると思っておくべき
売却を開始して引越しも視野に入れ始めると、荷物の整理に伴って部屋が散らかってしまいますよね。
内覧の予約が入った際に「とりあえず見えないところに片付けておこう」と荷物を手当たり次第に押入れやクローゼットの中に詰め込むというのはよくあるパターンです。
しかし内覧で訪れた人は、かなり高い確率で押入れの中をチェックしますから、あまりにも乱雑に押入れを使うのは避けておきましょう。
マンションには物置きなどを別途設置できませんから、購入希望者にとって収納スペースがどの程度備わっているかという点はとても重要なチェックポイントです。
そのため、押入れやクローゼットの場所や数はもちろん、どのように収容できるかを確認するために中を見たいと言われるのはある意味で当然の流れとも言えるでしょう。
押入れの中身は可能な限り減らし、少しでも収納スペースを多く見せられるとベストですが、実際問題として押入れの中身を減らしながら部屋を綺麗に片付けるというのは簡単ではありません。
したがって、対策としては100円ショップなどで収納ボックスを購入し、押入れの中身を全て収納ボックスの中に避難させるという方法を選ぶといいでしょう。
こうすることで下着や衣類などを不意に見られてしまうことを防げますし、押入れの中も整理された状態に見せられるので、少なくとも悪印象を与えてしまうリスクは取り除くことができます。
部屋の角などの一部分を潰すことになってしまいますが、荷物がバラバラに散らばっているよりは整然とした印象を与えられますし、部屋全体を広く見せることもできます。
バルコニーも入念にチェックされる可能性が高い
次に注意すべきなのはベランダやバルコニーなどの室外です。
マンションの場合には、洗濯物をバルコニーに干すことになりますから、快適に使用できる環境が整っているか否かを確認するためにバルコニーも案内することになります。
眺望などの問題は自分自身の力でどうすることもできませんが、汚れを取り除くなど最低限の対策を終えた状態で購入希望者を待つことが重要です。
よくあるパターンとしては、一時的にゴミをバルコニーに置いて視界から外してしまうという行動ですが、バルコニーのゴミは内覧の際に見られてしまうと考えてください。
特に生ゴミは悪臭の原因となり、不潔に感じられてしまいますし、臭いがバルコニーに染み付いているのではないかというネガティブなイメージにも繋がってしまいます。
ゴミは横着をせずにその都度捨てるように心がけ、収集日の都合などでどうしてもゴミが残ってしまったという場合には、玄関先の目立たない場所に仮置きするなどの対策を取りましょう。
バルコニーが激しく汚れてしまっているという場合には、清潔に見せるために簡単な掃除を行うこともおすすめします。
寝室のチェックもまず免れられないと考えるべき
マンションの中でも特にプライベートな空間となる寝室ですが、こちらも内覧でチェックされることは免れられないと考えるべきです。
多くのマンションの場合、間取りは2~4LDK程度に収まりますから、どの中の1部屋を占める寝室は重要な要素を含んでいます。
買い主にとってみれば、購入後に送る生活をイメージするためにも寝室のチェックは最重要項目の一つですから、隠さずに全てを見せる覚悟が求められるのです。
設置されているベッドや棚などの家具を動かす必要はありませんが、シーツや毛布は綺麗にセットし、できる限り生活感を消すように心がけましょう。
ホテルの部屋をイメージすると分かりやすく、整理や片付けをしやすくなるのではないでしょうか。
寝室に置いてあるゴミ箱は必ず空の状態にして、他のゴミと一緒に処分しておけばより完璧に購入希望者を出迎えられるようになります。
購入希望者が内覧に訪れる直前になって部屋着を着替え、洋服を寝室に放り込んで閉じてしまう方もおられますが、当然こういった行動もNGです。
友人を招くのではなく、あくまでもお客様に見学してもらうための一日になるのですから、マンションを購入してもらうためにできる準備は全て行うように意識しましょう。