一戸建ての内覧に人が集まらない…状況を打開するための方法は?

一戸建ての売却

一戸建てを売り出してみたはいいものの、購入希望者どころか内覧の申し込みすら思ったように集まらないというのはよくある話です。
一体なにが問題で不人気の物件になってしまっているのでしょうか?
スムーズに一戸建ての売却を完了させるために、内覧の申し込みを増やすための効果的な方法を考えていきましょう。

買い主から見た魅力が少なければ内覧に人は集まらない

単刀直入に言えば、売り出している一戸建てに買い主から見た魅力が少ないということが、内覧の申し込みが入らない一番の理由になります。
仮に宣伝量や露出が少なかったとしても、価格に見合うだけの価値を持っている物件であれば、自ずと内覧希望者が現れるというのが普通です。

一戸建てに注目してもらうためにまず見直さなければならないのは、売り主にとっては残念な話ですが、売却価格ということになってしまいます。
売却価格を決める際には時間をかけて妥当な値段を付けることになりますが、実際に売り出してみると、数週間や数ヶ月という期間の中で事情が変化することがあるのです。

例えば周辺にあるライバル物件がより安い価格で売られていると、自分が売り出している物件が割高に見えてしまい、興味を持ってもらいにくくなります。
想定外の苦戦を強いられている場合には、不動産業者だけに頼るのではなく、自分自身で周辺地域の一戸建て販売状況や相場を調べ直してみましょう。

不動産業者の能力や対応も疑ってみる

周囲の物件と比較して特に不利な状態ではないということであれば、不動産業者の能力や対応に問題が無いか疑ってみることも大切です。
不動産業者によって十分な宣伝が行われなければ、そもそも物件を売り出していることが世間に伝わらず、買い主を見つけるチャンスが少なくなってしまいます。

まずは契約を結んでいる不動産業者のホームページにアクセスしたり、ポータルサイトを確認したりして、自分の一戸建てがどのように扱われているのかを見てみましょう。
使われている写真や間取り図が見にくかったり、長所が的確に説明されていなかったりする場合には、遠慮せずに不動産業者に指摘してください。

頻繁に起こる問題ではありませんが、場合によっては物件の公開を不動産業者側が意図的に差し止めていることもあります。
なぜ不動産業者が宣伝を差し止めるのかというと、自社が独占して買い主を探し、売り主だけではなく買い主からも仲介手数料を獲得しようと考えるためです。
こういった問題に巻き込まれる売り主は実在していますから、怪しいと感じたら、きちんと物件の情報が公開されているか自分自身で定期的に確かめなければなりません。

不動産業者を乗り換えても良い

不動産業者の対応に疑問を感じた場合や、信頼関係を破壊するような行為が確認できたという場合には、不動産業者を乗り換えることも視野に入れましょう。
特に物件の情報を公開しないという行為は媒介契約違反に当たりますから、有無を言わさずに契約を解除することができます。

きちんとした宣伝活動を精力的に行ってくれる不動産業者に乗り換えることができれば、それまでの不調が嘘のように内覧希望者が集まってくる可能性があります。
不動産業者によっては固有の顧客を抱えていることもあるため、速やかに契約へと結び付けられることもあるでしょう。

他社との契約が認められない専属専任媒介契約を結んでいたとしても契約締結から3ヶ月が経過すると自由に契約を解消することが可能です。
媒介契約が切れたら再び新しい不動産業者を探し、信頼できる担当者を見つけて契約を結び直しましょう。

仲介から買取に移行するという手段も

それでもどうしても一戸建ての売却を進められないという場合には、仲介による売却を諦めて、不動産業者に一戸建てを直接買取してもらうという最終手段を選びましょう。
買取の場合には購入希望者を探す必要そのものが無くなりますから、内覧が一切入らなかったという場合でも好きなタイミングで一戸建てを手放すことができます。

ただし売却価格は仲介と比較して大幅に下落することが普通で、当初の希望通りの金額で売却できる可能性はほぼゼロになってしまいます。
買取を「最終手段」として位置付けているのはこのためです。

ですが、いつまで経っても購入希望者が現れる見込みが無いという場合には、買取は非常に有効な手段になることは事実です。
なるべく早く一戸建てを売却したいという何らかの事情を抱えているのであれば、早い段階で仲介に見切りを付けて買取へと移行することをおすすめします。

まずは周辺地域の相場を見直し、不動産業者に不正や怠慢が無いかを調べ、他の有力な業者が無いかを確認した上で、最終手段として買取に移行するというのが、内覧の少ない物件を売却するためのコツです。

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